フィリピンで仕事に就いた理由-挑戦が可能-

マンゴーの木

こちらに来た当初、友人や従業員からよく言われたことがあります。

「どうしてフィリピンで仕事をするの」

いくつか理由がありますが、代表的なものを書くと
  1. キャリアチェンジが可能だった
  2. 前職と給料をそれほど変えずに転職可能だった
が大きいと思います。

フィリピンでのキャリアチェンジについて

私は両親に好き勝手やらせてもらえた恵まれた環境だった為、高校まで理系進学コースで理系学生の道を歩んでいましたが、その一方で数学があまり得意ではなく、地学が得意というなんとも偏屈な人間でした。その結果、当然志願していた大学には落ち、滑り止めとして受けていたセンター試験出願の文系大学に進むことに(苦笑)

創作技術も取得できる学校で映像制作等に携わりたいと考えていましたが、就職難であったことや親のことを考えて、就職難の中、資本金2億の小企業にマーケティング担当として仕事をしていました。

前職の仕事は、技術的なノウハウはそれほどなく、どちらかといえば人脈で仕事をしているような側面(営業がものをいう世界)で、子供のころから「なんとなく職人」になりたいなと考えていた私にはあまりあわず、そのことに気が付いたあとに転職を決意。
とは言っても、文系大学卒で現職のような技術職には、日本では20代であってもなかなか難しいのが現実。

そんななかで、いくつか登録した転職エージェントの中の一社が現職の会社を紹介してもらえることになり就職となりました。IT以外で文系技術職なんて、海外でないとほぼ門が開いていないと思います。

面接の際は、前職について聞かれましたが、あとから聞いた話だと社長は若いし専門業種だから前職の能力等も期待していなかったそうです。海外で働く適応力がありそうかどうかを確認したといっていました。

海外で働きたいなら

そんな経緯で現在は技術職についています。最初は右も左もわからない状況ですが、社長や部長、フィリピン人ベテラン技術職の人にあれこれ聞きながら仕事を進めていきました。その間に市場環境も変わっていき、就職した当時とは仕事のやり方がずいぶん変わっていますが、現在は一応頼られる人になっております。

そんな私ですが、私が入社した後も何人か日本人が入社してきました。
私より若い人はいませんでしたが、すべての方がすでに退職されております。

そんなことを目のあたりにして、「海外で働きたい」と思うなら、以下のアドバイスを送ります。
  1. 教えてもらえると思うな
  2. 体力重視
  3. プライベートとの境界線

1.教えてもらえると思うな

最近の新卒のトレンドは丁寧に教えるようですね。そんなの期待してはいけません。
少し考えれば当然です。日本人が圧倒的に少ないのです。
そして、長く働いているフィリピン人も少ないのです。
→みんな転職でキャリアアップ。
聞けば当然教えてくれますが、自分から待っていてもなにも起こりません。求人があるということは忙しいということ。新卒をじっくり育てる余裕のある会社はあまりないと思った方がいいでしょう。

2.体力重視

健康体であることが結構重要です。所属している会社は、希望日の休みがほぼ取れますが、それも仕事のパフォーマンスが落ちないことが前提。日本人の人手が少ないので、予測不能の休みは歓迎されません。

3.プライベートとの境界線

会社にもよりますが、ほぼ同じようなところに住み、家を出てから帰宅まで、ほぼ他の日本人社員と一緒です。夕食も一緒に食べることが多く、昼食もほぼ一緒。帰宅は一番遅い人に合わせることが多いので、定時がありますがあまり関係なくなっている感じです。単身の場合、週末も娯楽があまりないので上司に誘われてゴルフなども。
そういう付き合いは、勘弁してっていう人は難しいかもしれません。

プライベートの確保などは、駐在員という形で日本から出向できればもう少し、いい待遇になると思います。
→私も出向扱いだが(苦笑)。会社規模によりますね。

フィリピンでの待遇

当初の手取り給料は東京でサラリーマンをしていた時よりもかなり低めなうえ、所得税が30%近いため、額面に比べてずいぶん手取り額が少なかったです。
それでも、なぜ日本と給料がそんなに変わらないと書いたかというと、コンドミニアムの家賃や光熱費、通信費が会社負担だった為。この辺は会社にもよると思います。
→コンドミニアムの家賃の実費ではなく、東京でマンションを借りていた際の家賃で換算しました。物価が違うので。そのほかの費用もです。
もうずいぶんと昔になるので、うるおぼえですがエージェントに紹介された仕事の中にはとんでもなく安い給料もあったと記憶しております。
昇給は社長との交渉次第という感じですが、今は家賃等の負担がないことを考えれば年齢の平均ぐらいはもらっているのではないかと思います。
*換算家賃は当初から変わりがないですが、部屋の大きさは現在65平米。東京の時が35平米だったので、ずいぶん広いです。
家賃は中国人の影響で、39,000ペソぐらいです。
→フィリピンペソと日本円でもらっているので、計算がややこしいですが。
自分の市場価値を考えればまあいいところです。今の仕事は好きか嫌いかでいれば好きであり、自分のやりたかった「職人系」なので、いい感じです。

最後に

正直、フィリピン、マニラ周辺にはあまり娯楽がありません。
マニラ首都圏でといってパッと思いつくのは
  • カジノ
  • カラオケ等水商売
ぐらいです。私が来た当時のイメージと全く変わらず。
カジノは遊んでみたいのですが、ギャンブルをしたことがなくて、結局まだ行ったことがありません。いいか悪いか話もできないのでいつか行ってみたいです。カラオケ等の水商売の店は、入店の際に女性を指名する感じが人身売買みたいでかなり抵抗があり、まったく楽しめず。

よって、仕事人間でないと暇だと思います。
今はとても便利な時代ですよね。インターネットがあるので。
社長の昔話を聞くたびに、インターネットがない時代に比国で仕事をしていた社長を強く尊敬します。

*地方に行けばいいところはたくさんありますよ。行くまでの道のりが不便なところが多いですが。。。

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